健康にすくすく育ってほしいから!離乳食に関する基本情報をくわしく紹介
ミルクから離乳食に移行し、健康な成長期に移行するには栄養バランスの基礎を確認しておく必要があります。
食生活の三大要素は、たんぱく質・炭水化物・脂質からなり、身体全体を調整するビタミン・ミネラル類なども加える食生活を意識することで健康な体作りも可能になります。
特に離乳食に切り替えるころの赤ちゃんの体では、鉄分が不足気味になっているようです。
鉄分はホウレンソウやレバーなど、赤ちゃんでは口にするのが難しいため、離乳食の中には鉄分を添加しているタイプもあります。
離乳食はいつごろから始めるべきか
母乳や粉ミルクにはたくさんの栄養が含まれていますが、いつまでもその状態ではいけません。
月齢に応じて栄養のある食事を与える必要があります。
では、離乳食はいつごろから始めるとよいのでしょうか?個人差はありますが一般的に、5か月ないし6か月が目安といわれています。
しかし、早産で生まれたもしくは未熟で生まれた赤ちゃんの場合はもう少し遅くスタートをしてもいいかもしれません。
最初は、10倍がゆから始めますがもし何度か与えても嫌がるといったときには、様子を見ることも大切です。
赤ちゃんの成長や好みというのはかなり個人差がありますので、育児書だけを参考にしたり周りのお母さんたちの意見だけに振り回されないようにしましょう。
離乳食で一番大切なことは、赤ちゃん自身が食事の楽しさを感じることです。
離乳食の内容だけではなく、お母さんの雰囲気というのもお子さんに伝わりますので、イライラすることなく食事を楽しむことをお勧めします。
離乳食にはいくつかのステップがある
離乳食の導入には、いくつかステップがあり、最初のステップは赤ちゃんの消化機能や姿勢が適切に発達している6ヶ月頃から始めます。
最初は、柔らかくて滑らかな食材を選び主食の米や麦、野菜や果物を蒸してつぶすなど、消化しやすい形に調理し始めていくことが重要です。
徐々に一つずつ食材を導入していき、新しい食材は3~4日間試して、アレルギーや体調の変化がないかを確認します。
野菜や果物、肉、魚などバリエーションを広げていくことが大切です。
形状や食感も変えていきます。
最初はピューレ状から、徐々に粒状やみじん切りに移行させて、赤ちゃんの噛む練習を施していき、自分で持って食べる食材も取り入れていきましょう。
食事の回数や量を増やしていき、母乳やミルクとのバランスを考えつつ、徐々に3食に増やしていくことで、離乳食だけでなく固形食に慣れていきます。
最終的に、家族と同じ食事を摂るようにしていき、家庭の食事を共有して幅広い食材や味わいに触れることで、健康的な食習慣を育むことが目指していきましょう。
離乳食で重要なことは食事の楽しさを覚えること
母乳から離乳食にスムーズに移行できれば、赤ちゃんが健康に成長できます。
母乳から離乳食に切り替える際に重要なことは、赤ちゃんに食事をすることの楽しさを知ってもらうことです。
食事をすることを乳児が苦痛に感じるようになってしまうと、母乳から移行することが難しくなってしまいます。
食事をすることが人間にとって楽しい行為であることを赤ちゃんが理解することができれば、自分から進んで食事をしてくれるようになるので、母乳からの切り替えも楽になります。
言葉をしゃべることができない乳児であっても、食事をすることが楽しいということを理解することは可能です。
赤ちゃんに食事の楽しさを知ってもらうためには、食べさせる料理の味にも気をつける必要があります。
赤ちゃんの離乳食のために最適なのは、乳児がおいしいと感じる味つけの料理です。
大人と乳児では食べ物の味に関する好みが違うことも注意が必要になり、赤ちゃんの味覚に合った離乳食を与えれば食事が好きになります。
離乳食は月齢だけで判断してはダメ
離乳食においては、赤ちゃんの成長や個別の発達に合わせて進めることが重要です。
単に基準にすることは避けるべきです。
赤ちゃんは月齢によって成長が進むだけでなく、個々のペースや体質にも違いがあります。
それぞれの子供は異なるタイミングで首すわり、座る、歩くなどのマイルストーンを達成します。
この個別の発達状況を無視して離乳食を進めると、赤ちゃんにとって不適切な食事になる可能性があります。
始めどきも重要なポイントです。
一般的に、4~6ヶ月頃から始めることが推奨されていますが、これも赤ちゃんの成長と健康状態を見極めながら判断する必要があります。
早すぎる場合はアレルギーや消化器の未熟さなどの問題が生じる可能性があり、遅すぎる場合は栄養面での不足が懸念されます。
進め方も月齢によって変えるべきです。
始めの頃は柔らかく煮たりつぶしたりした食材から始め、徐々に食材や食感を増やしていきます。
アレルギーのリスクを考慮して新しい食材を導入する際には注意が必要です。
親や保護者は、赤ちゃんの表情や態度、体重の増減などを注意深く観察し、医師や栄養士のアドバイスを仰ぎながら離乳食を進めることが大切です。
赤ちゃんの個別の成長や発達を理解し適切なタイミングと方法で離乳食を進めることで、健康的な成長を促進することができるでしょう。
離乳食の最初は潰した粥や野菜から
月齢が上がって来たら、少しずつ母乳やミルクの量を減らして離乳食のスタートです。
今まで飲む事だけで過ごして来た赤ちゃんが食べる事を嫌いにならないよう、栄養価はもちろん、食べやすさも重視して柔らかいお粥や野菜のすり潰しから始めましょう。
お店には瓶詰めやフリーズドライといった既製品が多く出回ってますが、時間がある時にはお母さんの手作り離乳食にも挑戦してみて下さい。
ただし、せっかく作ったのだからと言ってまだ慣れていない赤ちゃんに無理強いするのはいけません。
ホントの始めはひとさじのスプーンから。
段々に量を増やして行って、その先の離乳完了を目指します。
ほんのり甘い母乳やミルクで育っていますので、苦みやえぐみのある食材は避けて選びましょう。
どんな食材でも少量から試し、いつも赤ちゃんの好みと様子を確認するようにして下さい。
赤ちゃんが嫌がるようならまた次回です。
無理せず少しずつ。
赤ちゃんのお腹をしっかり空かせてチャレンジするとスムーズに進みます。
離乳食を与えるときはアレルギー反応に注意
生後6か月から2歳くらいまでの赤ちゃんには離乳食が必要になります。
ミルクだけでは栄養が不足してしまうので、成長するために必要な栄養を補給するのが目的です。
最初は噛んで食べることに慣れていないため、柔らかくて消化の良い食べ物から慣らしていきます。
食べ方を覚えれば、固めの食べ物でも噛んで飲み込むことができるようになります。
離乳食を与える際に注意しなければいけないのはアレルギーです。
症状としては嘔吐や下痢などの消化管症状や湿疹やじんましんといった皮膚疾患が生じてきます。
食事をしている最中や食後に何らかの症状が出た際は、病院で適切な治療を受けさせることに加えて、アレルギー検査を受けることがおすすめです。
何を食べさせてはいけないのかを把握しているだけで関心感が異なります。
また、症状が出たら早く対処することも重要です。
すぐに改善することが多いのですが、重度の症状になれば命を落とすこともあるので、安易に考えてしまうのは絶対にダメです。
離乳食をすりつぶす時に便利なツール
離乳食も瓶入りや真空パックの物が、数多く売り出されています。
たくさん作って冷凍するのが、経済的にはいいけどご飯を炊いて茹でてつぶして冷凍するのも大変です。
一度に少ししか食べないので、外出先や旅行の時はレトルトや瓶入りがとても便利になります。
外食の際は、子供や小さい事を伝えておくと子供用の食事や可愛い食器、離乳食用の便利ツールを用意してくれます。
小さい子がいるからと、出かけることを止めてしまうのは大変もったいないです。
子供の教育や経験として無駄な時間はなく、親御さんのストレス解消にもなります。
お母さんがストレスを溜めてしまえば、お子さんにもきっと悪影響になってしまします。
心穏やかな環境で育てるのと、ピリピリした環境で育てることは天と地ほどの差があります。
大人でも、職場で上司が怒っていれば、すぐそこから離れたと思うし心がドキドキします。
そんな嫌な思いを、子供たちに与えないように努力が必要です。
離乳食で注意すべき鉄分とビタミンD
赤ちゃんは成長していく中で5カ月くらいになると、出生時に蓄えていた鉄分を使い切ってしまいます。
全身に酸素を運ぶのに必要な栄養素であり、脳の発達のためにも離乳食で補う必要があります。
肉や魚では赤身肉を使い、レバーも吸収率が高いのでおすすめです。
カルシウムのために牛乳を考える人もいますが、基本的に牛乳は1歳からとなります。
カルシウムとリンの含有量が多い牛乳は、鉄の吸収を阻害する恐れがあります。
またビタミンDが欠乏することで引き起こされるくる病が増えています。
ビタミンDは日光を浴びることで生成されますが、食品であれば卵黄や魚、乾燥しいたけが良いです。
離乳食がスムーズに進まない場合、フォローアップミルクを使うのも効果があります。
フォローアップミルクは牛乳の代用として開発されたもので、離乳食で不足しやすいミネラルやビタミンを豊富に含んでいます。
9ヶ月以降であれば、離乳食で対処できなかった鉄分やビタミンDの不足を補うのに便利です。
離乳食の作り置きは季節によって注意が必要
離乳食は作り置きをすることもできます。
まとめて作っておけば、食事ごとに作る手間を省くことができるので、忙しい人でも育児がしやすくなります。
ですが、離乳食を作り置きする場合には気をつけた方が良いこともあります。
赤ちゃんの健康を守るために特に重要なことは、作る季節によって特別な注意が必要になることです。
作る量を少なめにした方が良いのは夏場の季節です。
夏は一年で最も気温が高くなるので、食べ物が腐敗しやすくなります。
作ってから短時間で細菌が繁殖することもあるので、完成したものはできるだけ早く冷蔵庫などに入れて保管した方が最適です。
冷蔵庫に入れればある程度は菌の繁殖を抑えることができますが、完全に繁殖を予防できるわけではありません。
長時間保存していると冷蔵庫に入れていても品質が劣化してしまうので、夏は作ってからできるだけ早く赤ちゃんに食べさせた方が最適です。
赤ちゃんの安全性を最優先したい場合には、食べる時に新しいものを毎回作る必要があります。
離乳食は市販のベビーフードを賢く使う
離乳食の段階では、市販のベビーフードを賢く活用することで、手軽に栄養バランスを整えることができます。
ベビーフードは、栄養価がしっかりと考えられた商品が多く、食材の選定や加工が工夫されています。
初めての離乳食から始まり段階的に進めることができるため、赤ちゃんの成長に合わせた食事プランを簡単に組むことができ、忙しい日常でも、手軽に持ち運びや調理の手間を省くことができます。
ベビーフードを選ぶ際には、成分表や原材料をしっかり確認しましょう。
添加物や保存料の含有量をチェックし、できるだけ自然な素材を選ぶことが大切ですし、異なる種類の食材や味わいを組み合わせて食事のバリエーションを増やすことを意識することも重要です。
市販のベビーフードを使用する際も、家庭で手作りの離乳食を取り入れるようにし、新鮮な食材や家庭料理の風味を通じて、赤ちゃんに多様な食材に触れさせるようにします。
ベビーフードは離乳食のバラエティを広げる一助となり、忙しい日々でも栄養の摂取をサポートし、適切な選択とバランスを保ちながら赤ちゃんの健康成長をサポートすることが重要です。
離乳食で絶対に与えてはいけないもの
離乳食が始まった赤ちゃんを育てる親御さんの中には、栄養面のことを考えてできるだけ赤ちゃんには様々な物を食べてほしいと考える方も多いのではないでしょうか。
ただ、ある程度成長した子供や大人が普通に食べている食材でも赤ちゃんに絶対に与えてはいけないものは意外とたくさんあります。
そのため、事前にこれは良くてあれはダメといった知識を入れておくと安心です。
まず離乳食で赤ちゃんに絶対与えてはいけないものとして、「はちみつ」があります。
とろみがあって健康的なイメージが強いですが、自然食品なので稀に「ボツリヌス菌」というものが入り込んでいる可能性があり、消化器官が発達していない赤ちゃんが食べてしまうと、最悪死に至ってしまう「乳児ボツリヌス症」という感染症になってしまう恐れがあるので、十分に気をつける必要があります。
他にも「生もの」全般は消化器官も未発達で抵抗力が弱い赤ちゃんにとっては、食中毒の危険性が高いので離乳食で与えることはできません。
野菜などであっても与える場合は、事前にしっかりと加熱するといった下処理を行う必要があります。
離乳食を食べてくれない時の対処方法
赤ちゃんが離乳食を食べてくれない、一口しか食べてくれなかったり、このまま食べてくれなかったらどうしようと不安になって頭を抱える親御さんも少なくありません。
赤ちゃんの成長時期によって食べてくれない理由も様々ですが、まず離乳食へ移行したばかりの生後5ヶ月ぐらいの対処法は、先に母乳やミルクを与えてしまうとお腹がいっぱいになって離乳食を食べないケースもあるので、母乳やミルクの合間に与えると食べてくれる可能性が高くなります。
食べてくれなくてもお腹がいっぱいな場合がほとんどなので、焦らずタイミングを見直すことが重要です。
他にも「食べ物の固さが合っていない」ことも食べてくれない原因で多く、最初の頃は噛む力も弱いのでトロトロ状になるまで下ごしらえして与えますが、成長するにつれて食べ物を噛んですり潰す力がつくので、成長するにつれてトロトロとした液体状の離乳食を嫌がったりするので、豆腐のような固さに調整するなどの対処が必要です。
離乳食を食べずに遊んでしまう理由とは?
赤ちゃんが粉ミルクや母乳から段々と成長して離乳食を始めるようになるというのは親としては、大変うれしく、楽しみでもありますが、子供によっては離乳食の進みが悪いあるいは、食べている途中に遊んでしまうということはよく見られることでお母さんの中には、「食事中だから」と厳しくしかってしまう方も多くおられます。
では、なぜ離乳食を食べずに遊ぶのでしょうか?様々な原因がありますが、一つに単純に今はあまりお腹が空いていない、ということを挙げることが出来ます。
おなかがすいていないためについついおもちゃに興味が行ってしまうことがあります。
それで、遊んでしまうようであれば、時間帯を少しずらしてみると良いかもしれません。
さらに別の理由としては、味が好みに合わないという点です。
ですから、お子さんの好みをよく観察してみて、普段と違った味を出してみると集中するかもしれません。
赤ちゃんは遊びながら成長することも覚えておくべきです。
離乳食が好きになってもらうための工夫
せっかく作った離乳食を赤ちゃんがほとんど食べてくれなくて、困っている方も多いのではないでしょうか。
一生懸命に勧めてもイヤイヤされて拒まれてしまったり、全く食べてくれないことからイライラしてしまう親御さんも少なくありません。
スムーズに食事を与えるためにもまずは離乳食を好きなってもらう工夫が大切で、一つ目は「遊びを取り入れながら食べさせる」のも良いです。
赤ちゃんがお気に入りの玩具やぬいぐるみを使いながら食べさせることで、食事は楽しいと思ってもらうことにも繋がります。
次にパパやママが実際に離乳食を美味しそうに、「食べる実演」を目の前で見せてあげることもポイントです。
赤ちゃんにとって食べ物がどのような物なのかわからないケースも多いので、実際に食べる真似をしたり、口を大きく開けて口に運ぶフリをするだけで真似して食べてくれる可能性が高くなります。
最後に赤ちゃんが「好きな具材を混ぜる」のも有効です。
お気に入りの食材はもちろん、普段あげているせんべいなどのおやつに離乳食を乗せて与えることもできます。